どうもこんにちは、クラフトボスコーヒーをいっつも飲んでいる、
メガネにゃんです。
コーヒーは味が好きというより、目覚まし感覚で飲んでいます。
私は新卒で製薬会社のモニター職として働きだしましたが、
その後、未経験で調剤薬局業界に入りました。
転職する際に、不安だった点は、
・未経験で薬剤師として働くことができるのか?
・年収はどれくらいになるのか?
・どれくらいで管理薬剤師になれるのか?などなど色々な点が疑問でした。
その中でも、とても気になったのは学生実習からかなり時間が経過しましたし、
薬の勉強からも時間が経った状態だったので、
薬剤師として使い物になるのか?戦力になるのか?ということです。
つまりは表題のような未経験からでも調剤薬局薬剤師として
仕事は問題なくできますか?ということですが、
もう、はっきり言います。
未経験でも、問題なく働けます。
私の経験上の話にはなってしまいますが。
調剤薬局薬剤師として働きだして約3年半ですが、
中々、未経験の状態で薬剤師に転職したという方は周りに少なく、
(twitter上などにはいっぱいいますし、実際に多くの未経験薬剤師は存在しますが、
残念ながら私の周りにいないというだけです。)
そのため私の独断と偏見だけで答えます。
普通に戦力として働けると思いますが、
色々と気にしなくてはいけない点・注意する点があります。
特に、これから、未経験で製薬会社等から薬剤師免許を活かす職に
転職しようとしている人は、読んでいただければタメになることがあると思います。
中でも、20代後半~30代くらいの方で、
転職を考えている人は読んで頂くといいかもしれません。
注意していただきたいことは大きく3点あります。
薬の勉強は大変。頑張るしかない
私が調剤薬局薬剤師に転職したのは、
薬剤師国家試験に合格してから約5~6年経過していた時でした。
そのため、薬の知識はほとんど抜けていました。
新卒で入社したのは、製薬会社の開発職でしたが、これは新薬の開発なので、
ほとんど、市場に販売されている薬の勉強はしません。
仕事をする際に薬の知識はほとんど使っていなかったわけです。
使ったとしても、開発している新薬の競合品の勉強くらいで、
何の薬かは覚えていますが、用法用量や禁忌など細かい所までは覚えていないです。
あとは自分の会社の薬を少しわかってるくらい。
もう、これくらいなので、覚えてる薬は劇的に少なかったです。
これはCa拮抗薬で、こっちがACE阻害薬ですよね?ってレベルです。
薬学部の高学年生より知識は少なかったと思います。それくらい、忘れています。
また、年齢の問題もあります。記憶力の低下です。
学生の時と比較すれば、かなりつらかったです。
最初配属された店舗の在庫品目数は約700品目くらいでした。
ちなみに、単科のクリニックの門前だと700品目くらいはよくありますが、
多くの処方箋を面で受けるような店舗や
ドラッグストアなどではかなり少ない品目数です。
それでも、薬の名前(先発名+一般名)・効能効果・用法用量・禁忌などを
覚えるのは中々大変でした。
薬だけじゃなく、疾患に対しても勉強しなくてはいけないですし、
薬の特徴・副作用・使い方など国家試験では勉強しないような細かいことも
しっかりと覚えないと、渡すだけの人になってしまうので、
覚えることは本当にいっぱいあります。
最初の数ヶ月は仕事中も勉強、仕事が終わった後、家に帰ってからも勉強、
休みの日も勉強、そんな生活です。
働き初めは負荷が、かなりかかります。これは覚悟した方がいいかと。
働いていると薬の実物を見るため、学生の時のような文字だけではないので、
関連して覚えやすいかとは思いますが、大変です。
新薬も出てきますし、知らない薬・疾患は世の中に腐るほどあるので、
勉強はずーーーーとしないといけない職種です。
ここは注意しておいてください。
具体的な薬の勉強や疾患の勉強等に関しては別の記事に書きたいと思います。
向上心がなければ今後は難しい
正直、製薬業界は成長産業とは言いにくいかもしれませんが、
控えめに言っても、薬局業界はもっと深刻だと思います。
年々、調剤報酬は厳しくなりますし、薬局・薬剤師批判も多いです。
まさに今、薬局業界、薬剤師業界は変換点にあるかと思います。
かかりつけ薬剤師制度が始まったり、対物から対人へという波。
私が学生の頃(10~20年位前)とは薬局薬剤師がやることは大きく変わっています。
何も考えずに薬を渡すだけでもまだ薬剤師はできます。
ただ、そのような人から今後は淘汰されていくでしょう。
また、そのような働き方はマシーンになって、仕事の面白みも半減するかと思います。
1社目から2社目の転職の際に、転職会社の人と話して色々聞きましたが、
最近は今までどんなことをやっていたか?という実績等々を見られている。
という話でした。
他業界では普通すぎることですが、薬剤師業界ではまだまだ、
免許があればいいという業界ではあります。
ただ、業界の流れを考えると、今までのような働きしかできないようなら
徐々に給料は下がっていくことが考えられるし、
転社することも難しいと思います。
AIに仕事がとって代わられるという話はどの業界でもされている話ですが、
薬剤師も同様のことが言われています。
これに対して、自分なりの答えが出せない人は中々厳しいのかと。
そのため、この転換点を迎えている業界・新たな業務内容に適応することや、
新しいことを積極的にやらない人は難しいです。
意識高い系と言われるくらいが、丁度いいと思います。
このことを意識して、転職するならした方がいいです。
年数が必要なことがある
これは簡単なんですが、
かかりつけ薬剤師になるには年数が必要です。
かかりつけ薬剤師は今後の保険薬剤師をやっていく上では
避けては通れない制度になるかと思います。
ちなみに、日本薬剤師会からの引用ですが、
「かかりつけ薬剤師」とは、薬による治療のこと、健康や介護に関することなどに豊富な知識と経験を持ち、患者さんや生活者のニーズに沿った相談に応じることができる薬剤師のことをいいます。
https://www.nichiyaku.or.jp/kakaritsuke/about.html
現状、以下が、かかりつけ薬剤師になる要件です。
- 3年以上の薬局勤務経験
- 同一薬局に週32時間以上勤務している
- 当該薬局に12カ月以上在籍している
- 研修認定薬剤師(認定薬剤師)を取得している
- 医療に関わる地域活動の取り組みに参加している
そのため、かかりつけ薬剤師になるためは最低3年以上かかります。
また、地域支援体制加算(これを取れると薬局の収入が増えるので、
取得できる薬局は積極的にとりにいきます。)をとる要件のなかに、
「かかりつけ薬剤師指導料に係る届出を行っていること」があります。
今後、これが届出ではなくて、他の要件のように、
「実績」を求められることは十分に考えられます。
そのため、かかりつけ薬剤師を取得することが重要となり、
要件の1番最初にある、「3年以上薬局勤務経験」というものが効いてくると思います。
この3年というのは時短することができないので、覚えていてもいいかもしれません。
いつかは薬局で薬剤師として働こうと思っている人は早めに決断してもいいかもしれません。
同様に、認定実務実習指導薬剤師になるには経験が5年以上という縛りがあります。
これは、かかりつけより経営に直接影響するわけではないですが、
経験年数が壁になることがあるので、注意が必要です。
以上、簡単に注意点3つ記載しました。
未経験から薬剤師になろうと思っている人には有益な話になりましたでしょうか?
私が最初不安に思ったことも記載させていただきましたが、
参考にしていただければと思います。
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