最近、心臓の辺りが時々痛くなることがあり、
もしかしたら・・・・・と考えてビビってるメガネにゃんです。
健康大事。
さて、今日は、管理薬剤師について、どんなことをしているのかについて書きます。
会社の規模によっても違うと思いますが、
新卒入社し、3~5年位したら管理薬剤師になれるかと思います。
もちろん、入社して1年位でなる人もいますが、これくらいが目安かなと。
キャリアプランを考える時に、
勤務薬剤師の次は管理薬剤師や店長になるのが、目標になるかと思います。
そのため、いったいどんなことをやるのか知っておいてください。
ただ、普段、管理薬剤師がやっていることを
知らないことも多いと思うので、私が解説します。
私は、調剤薬局を1社しか経験していませんが、
だいたい同じような感じではあるので、
実際に管理薬剤師が何をやっているのか、解説していきたいと思います。
まずは、そもそも管理薬剤師とは何か?って話ですが、
管理薬剤師とは、その名の通り「医薬品」や「従業員」を管理する薬剤師で、
薬局やドラッグストアの責任者として医薬品医療機器等法(旧薬事法)によって
配置が義務付けられています。
wikipediaを参考にすると
1、管理業務
2、適正な使用のための「情報提供」業務
(管理薬剤師自ら行うか又は他の薬剤師に行わせる)
3、その他(副作用情報の収集、報告等)
となっています。
明確には薬機法や施行規則に書いてあるので、一度目を通しておいてください。
ただ、一読するにも時間はかかるので、
実際私がやっていた業務を挙げながら説明していきたいと思います。
簡単に私なりに、管理薬剤師が何をやるかを説明すると
「ヒト、モノ、カネの管理をする」と言いましょう。
簡単でしょ。
では、説明していきますね。
ヒトの管理
まずは、人の管理です。
これは、大きく分けて3つで、
①シフト。自分の管理する店舗や応援など人の融通をする場合の連携を考えることです。
②教育。新人や中途入社の人の教育。勤務薬剤師や事務の子へのフォロー。
③人事考課。人事考課制度がある会社では、人事評価を実施する。
となるかと思います。以下それぞれ詳細を書いていきます。
まず、シフトですが、私の会社では、各店舗の管理薬剤師がシフトを作成していたため、
勤務薬剤師や事務の方々の休み希望を聞いて、
店舗内で人員調節したり、難しければ応援要請をしていました。
体調不良やご家族の忌引きなどで、急な休みを取る社員がいると
応援してもらう手続きをしたりしました。
また、閑散期や繁忙期によっては人の行き来がある店舗もありますし、
2店舗、3店舗を兼務している勤務薬剤師もいるので、その方のシフトを考える
ということもあります。
続いて教育ですが、新卒や中途入社の人が入った場合に、
その方々の基本的な指導をしたりもしました。
もちろん、ある程度経験している勤務薬剤師がいれば、
その方に任せてもいいのですが、
調剤薬局は1店舗に勤務している薬剤師の数自体が少ないので、
管理薬剤師が行うこともあると思います。
私も数人の新卒の子の教育や中途入社の方の指導等を担当しました。
新人はとても時間も体力も取られますが、中途の方であれば、
店舗のやり方を伝えるとか、自分の会社のやり方を覚えてもらえれば
すぐ出来るようになるかと思います。
また、事務の子の教育、調剤報酬の勉強などもやっていくのも
仕事の一部だと思っています。
最後に人事評価ですが、これは、実施している会社であればって感じですが。。。
私の会社では、人事評価もしていたので、
各従業員の働きぶりを見て、評価していました。
つまりは、管理薬剤師は勤務薬剤師の評価、事務の子達の評価をします。
常日頃から、周りの働いている人たちの働きぶりを見ていないと
評価ができないため、注意しないといけない点です。
一方、管理薬剤師はその上のエリアマネージャー等に評価されるシステムですが。
薬局内でのトラブルの多くは、人間関係です。
そのため、人間関係をよくする空気作りは
管理薬剤師の業務と言ってもいいでしょう。
そういう意味でのヒトの管理もある気がしますが、
この人間関係が一番難しかったりします。。。。
モノの管理
次はモノの管理です。
モノの管理は単純に
①店舗内の薬の在庫管理
②店舗内の機械や備品等の管理です。
薬の在庫管理は管理薬剤師じゃなくてもできますが、
管理薬剤師の責任になります。
期限切れ品や不動在庫などの移動をしっかり行うことや、
購入額の調整なども重要になります。
廃棄金額が多くなることは避けたい事態なので、しっかりと取り組みましょう。
私の会社では月の廃棄金額は当月使用薬剤料の0.1%以内を目標にしていました。
薬剤購入額、期限切れ品、不動在庫などの金額は気にしておくべきです。
続いて、機械や物品の管理について。
分包機が壊れようが、エアコンや給茶機が故障しようが、
対応したりするのは管理薬剤師だったりします。
修理の依頼をし、業者の対応などですが、
指示出しして結果だけ聞くというスタイルでもいいかと思います。
ただ、結果等を聞いて把握しておくことが大事です。
というのも、いわゆる、店舗の管理は義務なので。
たとえば、雨が降って、薬局の床が濡れ、患者さんが転んでしまった。
その時の責任は、店舗を管理している、管理薬剤師になります。
また、調剤薬局で重要なパソコンが壊れた場合や入れ替えする時も
管理薬剤師が把握していないと、色々と面倒です。
店舗のものをどれだけ捨てるか、キレイにするか、なども指示した方がいいです。
店舗の清潔さは管理薬剤師次第と言っていいでしょう。
別に管理薬剤師がやらなくても何とかなりますが、
店舗の空気作り・店舗の雰囲気に影響します。
家を管理するのと似ています。家具は何買う?どこに置く?
壊れたから修理しようなどです。
そこに、仕事場なので、5Sを大事にしましょう、
みたいな話が入るという感じです。
次のカネの管理にもかかりますが、在庫管理もモノと言ってもいいかもしれません。
棚卸などをしっかりして、在庫金額を確定させるのも仕事です。
棚卸は店舗全員でやったりしますが、最終的に責任を負うのは管理薬剤師なので、
合わなければ、その責任は管理薬剤師が負うと思ってください。
カネの管理
最後は金の管理です。
売り上げはもちろんですが、売り上げを上げるにはどうしたらいいのか?
また、在庫管理もカネ(財産)の管理になります。
門前であれば、クリニックによって左右はされてしまいますが、
如何にして、売り上げを上げるのか?を考えるのも管理薬剤師の仕事です。
自分の店舗の売り上げは気にしなくてはいけないですね。
また、店舗の利益という視点を持たなくてはいけないのが
管理薬剤師の視座になります。
そのため、勤務している従業員の人件費という考えを持つことです。
人件費がやっぱり一番かかるので、適正人員を配置することも管理薬剤師の仕事です。
備品購入を考えるのも管理薬剤師の仕事の一つと言っても
いいと思います。
調剤薬局も利益を出さないと閉店という最悪の結末が待っているので、
自店舗の利益を考えながら仕事をしなくてはいけません。
なかなか、利益を爆上げするということはないですが、
コツコツ後発率を上げる、面処方を獲得するなど積み上げていきましょう。
大きな3つはこれですが、
あとは、これに薬剤師会など入っていれば、
その仕事がオンされるかもしれませんし、
門前薬局であれば、門前の先生との関係性を築くのも
管理薬剤師の役目だったりもします。
別にできなくても、本部の人がやってくれる会社もありますが、
独立したら、結局は自分でやらなくてはいけないので、
門前の先生と問題になりそうな場合は、
自分で解決できるスキルを持っているといいですね。
最後に私が初めて管理薬剤師になった時に、
先輩管理薬剤師に言われた言葉を送りたいと思います。
「管理薬剤師は自店舗で一番動いて、一番働けばいいんだよ」
管理薬剤師の仕事をざっくりと説明しましたが、
何となくイメージできましたでしょうか?
参考になれば幸いです。
じゃあ、またね~
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